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図書館戦争 有川浩

「海の底」がとても面白かったので、勿体無くてなかなか読めなかった有川浩の次作。

期待しすぎだったか・・いや面白かったんですよ、あらゆる書物を検閲にかける「メディア良化法」とか図書館の武装化とか・・。世界観とこの奇天烈なパラレル世界の構築はお見事でした。それにしても著者はよっぽど自衛隊とか軍隊ものが好きなんだなぁ。だってついに自分で好きなようにいじれる防衛隊を作っちゃったんですから。

そしてお決まりのラブコメなんですが、ううううヒロインが・・ヒロインが・・・。彼女の台詞が出てくるとなんだかどこかのブログを読んでいるような気持ちになるのは私だけでしょうか。正直ヒロインは好きになれませんでした。手塚の気持ちが良く分かるっていうか。そして手塚が何故あんなに堂上を尊敬しているのかもちょっと謎。

最初にヒロインが堂上に飛び膝蹴りをしたところから、本当に微かなものですが不愉快な気分になり、その後の彼女の台詞や行動にその気分が積もって、ワクワクしながら読むことができず残念でした。しかし、いろいろといい線いってるとは思うので星三つ。★★★

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失われた町 三崎亜記

最近これほど肩すかしの本も珍しい。

SFとも言えず、かといって人間ドラマを描いているのかと言えば、いきなり土下座する男とか、なにもかも完璧な女とか、出てくる人間にもリアリティがない。どうにも中途半端な感じでした。SFならSFとしてもっと世界を構築して欲しかった。途中で何度投げ出しそうになったことか。題材にとても期待していただけに残念。★★

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DIVE!! 上下 森絵都

飛び込みに青春をかける高校生たちの物語。

ダイアモンドの瞳を持つ知季、
誰も持ち得ない強力な個性を持つ飛沫、
そして自他共に認める実力者要一。

う~ん、キャラたちはいいはずなんだけどねぇ・・。誰にも肩入れできずに読み終わってしまいました。そしてコーチの性格がどうにも好きになれない。登場人物に肩入れできないと、読む楽しさが半減してしまうのがツライところ。どこが悪いというワケではないけれど、人物描写がもうひとつなのかな?★★

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第三の時効&クライマーズ・ハイ 横山秀夫

第三の時効はこれまでの県警シリーズの中では一番面白かったです。
相変わらずいぶし銀のような文体で華やかさはありませんでしたが、プロットがしっかりしていて安心して読めました。★★★

クライマーズ・ハイはNHKのドラマを少し観て(全部は見られなかった)、原作を読んでみたいと思っていた作品です。「沈まぬ太陽」と同じく、日航機墜落事故を中心に話が進みます。墜落事故の具体的な描写は出てきませんが、錯綜する情報に振り回される記者達の姿が当時の状況を物語ります。ドラマを全部観たかったなぁ。★★★

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手紙&変身 東野圭吾

まず、手紙。
この作者の描く世界は何故いつもこう、
どうにもならない暗さが漂っているのか。
描き方は上手いと思いますが、
このお話では私は泣けませんでした。★★★

そして変身。
どこかで聞いたことのあるような設定。
幸せとはいえないエンディング。
相変わらずですね。★★

なんともカタルシスを得られない2冊でした。

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闇の底 薬丸岳

「天使のナイフ」は未読ですが、
たまたまこちらが手に入ったので読了。

少女を犠牲とした犯罪が起こるたびに、
過去に同様の犯罪を犯した前歴者たちが一人ずつ殺されてゆく・・。
果たしてその犯人は?

ミス・リード部分があまりにもあからさまだったので
かえって騙されず、犯人は途中予想した通りでした。
が、犯人が何故行動を起こしたのか、
肝心の動機の部分がインパクトに欠けました。
登場人物たちの描き方もやや薄い。
結末もすっきりするものではなかったように思います。
あまり多くを語るとネタバレになりますのでこの辺で。★★

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春期限定いちごタルト事件&夏期限定トロピカルパフェ事件 米澤穂信

小市民を目指す二人の高校生が出くわす日常ミステリー。

うう・・ごめんなさい。
最後まできちんと読みましたが、私にはどうにも。

「夏期限定トロピカルパフェ」の後半、小山内さんが
「ただの傲慢なだけの高校生」
と、つぶやく場面がありますが、
最初からそれが鼻についてしまったのが敗因でしょうか。

彼らが何故小市民になろうとしたのか、
その理由となる彼らの抱えるトラウマは謎なままですが、
小山内さんと小鳩くん、この二人のキャラクターにも
それほど魅力を感じられなかった・・・。

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